2月の旅:大阪

2月の後半に、3泊2日(車中2泊)で大阪へ行ってきました。

目次

  • 高速夜行バス
  • 近つ飛鳥風土記の丘
  • エキセントリックなお宿
  • 太陽の塔
  • 民俗学博物館
  • 大阪OCAT

高速夜行バス

今回の足は、日本中央バスの高速夜行バス「シルクライナー」でした。

シルクライナーは、群馬(一部、栃木・埼玉を含む)と関西(名古屋・奈良・京都・大阪)を繋ぐ高速夜行バスです。
バス内は3列シート、リクライニングも可能なので、ソコソコゆったりできます。

が、やはり長時間のバスは限度があり、足は浮腫み、肩凝りに悩まされます。
以前のブログで記したことがあるのですが、C3fitのような脹脛サポーターを履くと、かなり上記の症状が緩和されます。
今回は面倒臭くて脹脛サポーターを使いませんでした。
案の定、酷い浮腫みと肩凝りに悩まされ、使えば良かったと後悔したのは言うまでもありません。
これから高速夜行バスを利用される皆様には、脹脛サポーターのご使用をお勧めします。

ちなみに、この旅の一週間前に痛めた尾骶骨周りですが、やはり夜行バスでダメージを感じました。
一晩中、尾骶骨周りに体重が掛かるので、ツーンという痛みが現地に到着するまでの間、ずっと続いていました。

シルクライナーの情報はこちら

近つ飛鳥風土記の丘

大阪OCATに到着した高速夜行バスを降り、OCAT内で朝食を摂った後に向かったのは…

近つ飛鳥風土記の丘

近つ飛鳥風土記の丘は、大阪と奈良の県境にある二上山の麓に位置しています。
施設名にある「近つ飛鳥」は、大阪府羽曳野市東部・南河内郡太子町などを指す地名で、河内飛鳥とも呼ばれます。

飛鳥といえば奈良県をイメージしますが、なぜに大阪にも飛鳥があるのか?

由来は仁徳天皇の次代 履中天皇の御代にさかのぼります。
仁徳天皇の息子であった履中天皇には、複数の弟がいましたが、その内の一人 住吉仲皇子が天皇の地位を狙い、即位直後の大嘗祭に反乱を起こしました。
難波宮で襲撃を受けた履中天皇は、当時の武器庫でもあった奈良の石上神宮まで、命からがら逃げ延びます。
履中天皇が石上神宮に身を隠している間に、天皇の信頼を得るためにこの反乱を鎮めたのは、後に反正天皇となる二人目の弟 水歯別命でした。
そして、履中天皇の籠る石上神宮へ向かう途中で、水歯別命は、禊のために宿泊した場所を飛鳥と名付けました。
宿泊は二泊(=2箇所)あったことから、難波宮から近い宿泊場所を近つ飛鳥、遠い宿泊場所(奈良県高市郡明日香村)を遠つ飛鳥と名付け、この名前が、今日に至るというわけです。
※上記は古事記に基づいていますが、実際には諸説あります。

前置きが長くなりました。

電車と路線バスに揺られ、近つ飛鳥風土記の丘に辿り着きました。

ここは王陵の地でもあり、丘全体が古墳群です。
現在では博物館を備える公園として整備され、季節の花々も咲く(2月は梅の時期でした)ことから、近隣の方々の憩いの場ともなっているようです。

まずは、近つ飛鳥博物館へ。

建築家 安藤忠雄氏設計の博物館です。
付近には、安藤忠雄氏植樹の梅の木もありました。

博物館内部は、特定の重要文化財を除きますが、嬉しいことに撮影可能です。

絢爛豪華な出土品や遺跡のレプリカなど多数展示されていましたが、取り分け目を奪われたのは文字が記された木の札です。
その記載内容は、銅銭や酒のツケ(借金の証文ですね)、人事評価など。
人間臭さと共に、人の本質の普遍性も実感した出土品でした。
特に人事評価は、会社員として身につまされます。
律令制が確立したからなのか、古代にも人事評価制度があったのですね。

一通り博物館を見学したらお腹が空きました。
館内の喫茶コーナーでお昼ご飯をいただきました。

デザートに古墳パフェもつけちゃったりして、充実したお昼ご飯となりました。

食事後は風土記の丘古墳巡りといきましょう!

丘全域を歩くと結構な距離です。
そして、アップダウンも割とあるので、体力作りには良さそうです。
(尾骶骨痛のある身にはシンドイですが…)

しかし、マムシ注意の看板があちこちにあるので、夏場は絶対に巡りたくない場所です。

古墳はどれも崩壊してて、石室剥き出し状態。

それでも、石室内部の石組みが綺麗に維持されているものもありました。

気がついたら、太陽が西に傾いています。
夕暮れの古墳の丘…考えてみるとズバリ霊園ですよね。
丘は一周してるし、ちょっと逢う魔が時の雰囲気も漂い始めたので、そろそろお宿へ向かうことにいたしましょう。

季節外れの早咲きタンポポが咲いてました。

近つ飛鳥風土記の丘および博物館の情報はこちら

エキセントリックなお宿

お宿は大阪の少し北のほうにあるビジネスホテル。
お値段手頃だったので予約して訪れてみたら…

何だろう?
アミューズメント施設のような外観と共有部分の内装…
とても不思議な印象のお宿でした。

ロフト付きのお部屋を予約してましたが、室内は普通の内装でした。
一安心。

部屋にはミニキッチン(コンロは無)、電子レンジ、冷蔵庫、洗濯機が付いてます。
住める環境ですね。
というか、そもそも住むことも想定している宿で、それに特化した料金プランもあるらしい。

また、部屋備え付けの電話がスマホでした。
スマホって小さなコンピュータなわけだから、悪意があれば遠隔で色々出来ちゃうのでは?
盗聴とか… 盗撮とか…
お宿のコンプライアンスポリシーを信用はしたけれど、一応女性の身なので、あれこれ警戒してしまいました。

なお、キッチン付きなので、宿周辺のスーパーで食材を購入し、電子レンジで調理をして夕食・朝食を摂りました。

太陽の塔

二日目です。
万博が再度大阪で行われるとのニュースを知ったので、宿チェックアウト後は万博記念公園へ行ってみました。

モノレール駅を出ると、すぐに万博記念公園のシンボル 太陽の塔が見えてきました。

初めて見る太陽の塔、でかっ!
想像以上の大きさでした。

万博終了後、取り壊す予定もあったそうですが、いやいや、残して正解です。
素人目に見ても、大きさ、デザイン、全ての面において秀逸で、感動してしまいました。
岡本太郎氏、流石です。

民俗学博物館

広大な万博記念公園の中には、民俗学博物館があります。
ここでは、地球上のあらゆる民族について、人類学や文化・習俗など様々な観点から展示がなされているので、見学してきました。

民族衣装や民族楽器好きの私にはたまらない博物館です。
全て見学するのに3時間以上要しました。

展示物以外に映像資料や書籍・文物も豊富に取り揃えられており、何日か通いたい…
この博物館見学のために、また泊まり込みで大阪に出掛けたいくらいの思いを退館時に抱きました。
それほど見応えのある博物館でした。

更に、この博物館の魅力の一つに併設のレストランがあります。
ここでは博物館のテーマに沿って、エスニックな料理を楽しむことができます。
今回は見学に時間を要してお昼時間を過ぎたせいか、お目当てのメニューは完売していました。

私は仕方なく第2希望のメニューを注文しましたが、食を譲れない方は、先にレストランでお腹を満たしてから、館内見学することをオススメします。
もしくは、見学を一旦中断して、レストランへ向かうことも有りかと思います。

民族学博物館の情報はこちら

大阪OCAT

民族学博物館見学に時間を要したので、2日目はあっという間に終了。
あとは大阪OCATから帰りのバスに乗り、群馬へ帰ることになります。

大阪OCATの正式名称は、大阪シティエアターミナル。
その名の通り、搭乗手続きを備える関西空港に特化した施設だったようです。

が、今回初めて訪れた印象は…

若干寂れてる?

現在、搭乗手続きは廃止されているようで、施設内の店舗も多くなく、シャッター商店街とまではいかないけれど、少し寂しい雰囲気が漂っていました。
お土産屋さんも日本人より外国人を対象にしてるのかな?
これは関空のための施設だったのだから、当然といえば当然ですが。

ちなみに、お土産屋さんで大阪らしさのある店舗は、1階にあるお煎餅の文楽さん。
フェリシモ猫部のお煎餅が販売されていたのがめちゃめちゃ嬉しくて、沢山買い込んでしまいました。

食事処はいくつかあるようですが、私は1階のGreen Caféさんで到着時の朝食と出発前の夕食をいただきました。
ここは野菜直売も行なっており、奈良県宇陀市産 有機栽培のキャベツとほうれん草が目について、帰りがけにお土産購入してしまいました。

寂れている感はありましたが、バスターミナルとしては大賑わいで、立て続けにバスが到着し、発車していきます。
もう、施設名のエアをバスに変えた方が良いんじゃないか?とふと思ってしまうくらいのバスの賑わいでした。

そんな大阪OCATで帰りのシルクライナーに乗り込み、一路群馬へ。

2日という短期間の旅でしたが、無事に帰宅となりました。

2件のコメント

  1. 2月は古墳、民俗学の旅だったんですね^ ^
    特に博物館は私も大好きなやつです!
    大阪と言うと、ついつい道頓堀方面へ足が向きがちですが、こんなに楽しそうなところがあったとは(*’▽’*)
    それにしても、いつも宿のチョイスが素晴らしい。
    ネットで探してるんですよね?

    1. 元々は二上・葛城・金剛山縦走したいと思ってたのですが、尾骶骨を激打しちゃったので、古墳と博物館巡りになってしまいました。
      博物館はオススメです!
      メグちゃんも怪我が治って、機会ができたら是非見学してみて下さい。
      宿はネットです。
      使い勝手の面から、極力日本人が多い+お値段手頃で探したら、今回の宿になりました。

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