4月の旅:神奈川県

先々月の4月に、青春18きっぷを使って神奈川県へ出かけてきました。
ちょうど桜が見頃の時期で、どこも綺麗でした。
既に6月も終盤に差し掛かっていて今更感がありますが、旅行記をアップします。


▪️目次▪️

  • 「青春18きっぷ」について
  • プロローグ
  • 旅立ちの1日目
  • 箱根の大涌谷
  • 芦ノ湖と箱根神社
  • 田むら 銀かつ亭
  • 箱根強羅公園
  • 小田原城
  • 嵐の2日目
  • エッグスンシングス湘南江の島店
  • 高麗山公園(湘南平)
  • はだの桜みち
  • ようやく晴れた3日目
  • 秦野戸川公園
  • 水無川河川敷の桜並木
  • 旅の終わり
  • おみやげ

「青春18きっぷ」について

🔸 「青春18きっぷ」とは

JRが販売しているお得な切符の一つです。
終日、JRの普通電車が乗り放題となります。
行き先の制限はなく、乗降も自由に行えます。
ただし、改札の退出が24時を過ぎると別途料金が発生するので、注意が必要です。


(昨年2023年に使用した青春18きっぷです)

🔸利用対象者

制限なく、誰でも使えます。
名称に青春とあるので大人は使えないの?と思いきや、そんな事はなく全世代が使えます。
ちなみに子供運賃の設定はありません。

🔸販売・利用時期

学生の春・夏・冬休みの時期を目安に販売・利用が設定され、それぞれ期間が定められています。

🔸販売金額

12,050円(5回分)で、1回あたり 2,410円。
2024年3月販売時の金額です。

🔸購入方法

みどりの窓口や駅の券売機で購入できます。

🔸切符の仕組み

1枚の切符に5回分が含まれています。
1回分は1日分で、かつ1人分です。
5回分全てを利用し終わるまでは、切符を保管しておく必要があります。
なお、切符1枚あたり最大5人のグループで、1日中JRの普通電車を乗降することも可能です。

🔸1回あたりの利用方法

初乗車時に有人改札を通って「青春18きっぷ」にスタンプを押してもらいます。
以降の乗降は、有人改札で「青春18きっぷ」を提示するだけです。
複数人で1枚を利用する時は、初乗車時に人数分のスタンプを押してもらい、常に全員揃って有人改札を通る必要があります。


プロローグ

3月に某資格試験を受けました。
一応国家資格で、関東での試験会場は東京やその近隣都市でした。
しかも、学科と実技がそれぞれ異なる日程で開催されるので、東京方面へ2往復せねばなりません。
交通費を計算すると、群馬からは「青春18きっぷ」を使った方がお得なので、まずは試験用として青春18きっぷを購入しました。
資格試験で5回分のうち2回分を利用。
3回分は、上野の東京文化会館で日本バレエ協会の舞台が上演されたので、そちらを観賞するために利用しました。
さて、残すところ2回分です。
こちらは、以前から考えていた神奈川県の叔母の元への旅に利用することにしました。
ということで、神奈川県への旅の始まり始まり。


旅立ちの1日目

早朝、地元の駅を始発電車で出発しました。

高崎駅に到着後、乗り換えです。
まずは朝食を売店で購入した後、駅のホームで普通電車のグリーン券を購入して、小田原行き電車のグリーン席に乗り込みました。

電車に乗り込み発車したら朝食を食べ、その後はひたすら車窓を楽しむ時間です。
が、山手線の駅くらいまでは見慣れた景色なので、ついウトウトして…
ぐっすりと眠ってしまいました😅

覚醒したのは川崎駅を過ぎた頃。
以降は、山肌に張り付くように建てられた住宅街や時折見える海を眺めながら、車内販売で購入したワッフルを頬張りつつ、小田原駅への到着に胸躍らせました。

そして10時ごろ、ついに小田原駅に到着。
到着した小田原駅には外国人がいっぱい。
というか、電車内から既に外国人がいっぱいでした。
お城はあるし、箱根の玄関口だし、外国の方々も小田原駅で降りるのですね。

外国人で混雑する改札を抜けてロータリーのある西口へ向かい、迎えに来てもらった叔母の車へ乗り込んで、ようやく一息つきました。

そして、向かうは大涌谷!


箱根の大涌谷

実は、人生初の箱根です。
わくわく😊

私にとって箱根といえば、箱根駅伝。
(いや、実際はそれだけでは無いけど。)
箱根登山鉄道の踏切だったり…
その昔に走ってて、今は通行止めの函嶺洞門だったり…
そんな箱根駅伝でお馴染みの景色の中、叔母が運転する車は大涌谷を目指して進みます。

そして、今にも泣き出しそうな空模様の下、到着しました。

大涌谷は、3,000年前に水蒸気爆発した箱根火山の爆裂火口だそうな。
3,000年前って、大地の活動の面ではかなり最近ですよね。
駐車場で車から降りると、標高1,409mの冠ヶ岳が目に飛び込んできます。
その山肌からは、火山ガスたっぷりの噴気がもくもくと立ち昇っています。

まずはそちらへ…

弘法大師所縁の延命地蔵尊のお堂前から、大涌谷自然研究路が整備されています。


が、残念ながら、噴火活動のためか通行止めになっていました。


(画像不鮮明ですみません)

ちなみに帰宅後、この記事を書くためにガイドブックで調べたところ、大涌谷から箱根火山最高峰の神山(1,438m)や駒ヶ岳(1,356m)までの登山道もあるそうですが、やっぱり現在通行止めとのこと。
活火山ですから、仕方ないですね。

冠ヶ岳の山頂方面とは別のエリアに新火口があります。

駐車場より低い場所に位置しています。
この新火口からも、モクモクと噴気が昇っています。
新火口には展望台が設置されているので、噴気の立ち上る様子をじっくりと観察できます。

展望台の後ろ側には、箱根ロープウェイの大涌谷駅があり、ちょっと覗いてみました。
お土産屋さんや食堂があるようです。

せっかくなので駅内に設置されていたパネルで記念撮影後、隣のくろたまご館へ。

くろたまご館には、箱根ジオミュージアムという博物館が設置されていたので、ここもちょっと見学。
入場料100円也。

箱根火山の成り立ちや温泉、大涌谷、芦ノ湖など周辺地域の自然や地学的な特徴について展示されています。
また、大涌谷名物の黒たまごがどのように作られているかなども、映像で見ることができます。
博物館好きな私にとって、とても楽しい場所でした。
大涌谷に再訪の機会があったら、また立ち寄りたいと思います。

大涌谷を去る直前、駐車場から富士山の一部がちょっとだけ見えたので写真をパチリ!


芦ノ湖と箱根神社

雨が降り始める中、大涌谷から芦ノ湖へ移動しました。

芦ノ湖は、箱根火山のカルデラ湖とのこと。
箱根火山はカルデラ地形で、金太郎で有名な金時山(1,212.4m)を最高峰とした外輪山があります。
そのカルデラ内には、芦ノ湖、そして中央火口丘の神山や駒ヶ岳、冠ヶ岳などの山々や大涌谷などがあります。
改めて自然の偉大さを実感させられます。

さて、芦ノ湖の畔に車を駐車してもらい、最初に何をしたかというと…

黒たまごタイム!

大涌谷で名物の黒たまごを買ってもらい、芦ノ湖畔でいただきました。

黒たまご、本当に殻が真っ黒なのですね。
(殻の様子は、最下段のおみやげ欄を見てください)
中は普通に白いゆで卵でしたが、温泉の香りがします。

ちなみに、殻が黒くなる仕組みは…
大涌谷の温泉池で生卵を茹でるそうですが、温泉成分の鉄分と硫化水素が化学反応を起こし、殻が黒くなるそうです。

黒たまご、美味しかったです。
ご馳走様でした🙏

黒たまごタイム後は、箱根神社へ。

私にとっての箱根神社のイメージは、芦ノ湖の鳥居です。
箱根駅伝の中継でお馴染みの景色ですが、実物の鳥居を初めて見ることができました。

箱根神社の御祭神は、箱根神社のWEBサイトによると箱根大神(瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)、木花咲耶姫命(このはなさくやひめのみこと)、彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと))で、開運厄除・心願成就・交通安全・縁結びに御神徳の高い、運開きの神様だそうです。

ちなみに、箱根ロープウェイと駒ヶ岳ロープウェイの間の湖畔に九頭龍神社、駒ヶ岳に箱根神社の元宮(奥宮)があるそうです。

いつか、2つのお宮にもお参りしたいですね。

お参りした湖畔の箱根神社は、杉木立に囲まれた清々しい神社でした。

古くから数々の有名な武将との所縁があるからか、威厳も漂っています。


また、参拝時は雨が降っていたのですが、それがかえって神域に幽玄さを醸し出していました。

箱根神社、お参りできて良かったです。


田むら 銀かつ亭

箱根神社をお参りした後は、ランチタイム。

芦ノ湖から強羅へ移動しました。
強羅駅の近くにある田むら 銀かつ亭さんで、豆腐かつ煮定食をいただきました。

豆腐かつ煮とは、豚ひき肉をサンドしたお豆腐に衣をつけて揚げた後、さらに煮込んだ料理です。
揚げ物なのにサッパリしていて、とても美味しかったです。

人気のあるお店ですが、予約不可でした。
そのため、混んでいる時は待つ必要があるようです。

今回はランチタイムから少し時間がズレていたせいか混んでおらず、すんなりと席に通してもらえました。

ご馳走様でした🙏


箱根強羅公園

田むら 銀かつ亭さんから強羅駅と線路を挟んだ向こう側に箱根強羅公園があり、見学しました。

植物が植えられていて、季節の花々を楽しむことができる公園でした。
残念ながら、ここでも雨降りでしたが…

でも、雨の中、春の花々が綺麗に咲いていてくれました。

噴水や大きなヒマラヤ杉もあり、山の斜面を利用しているので、上の方から眺める景色も楽しめます。




お天気の良い日は、きっと気持ち良く過ごせる場所だと思います。
公園内には、工作などを体験できる建物やカフェ、お抹茶をいただける茶室もあるので、ここだけで半日以上楽しむことができそうです。

晴れた日に、また訪れてみたいと思える場所でした。


小田原城

箱根から下界に降り、1日目の締めとして向かったのは…小田原城。

Netflixでちょうど観ちゃったんですよね…
ドラマ 忍びの家。
めちゃくちゃハマって、一気見してしまいました。
(なんせ無職で、時間に限りはありませんので😅)
ドラマの中に小田原城が出てくるし、主人公の敵は小田原城主 北条氏に扶持されていた風魔だし…
小田原城、気になっちゃうよね。

ということで到着しました、小田原城。
雨は上がっています。

お堀も城内も、どこも桜が満開で綺麗でした。







資料館になっている天守閣も登り、海側や山側、どちらの景色も爽やかで楽しめました。


小田原城は、お城の構造や歴史、さらに北条氏や風魔党など色々調べて書きたかったのですが、長くなりそうなので今回はやめて別に機会を設けようと思います。

箱根から小田原まで、盛り沢山の1日でした。


嵐の2日目

嵐です❗️春の嵐‼️

すんごい大雨。
すんごい暴風。
海も大波。

そんなお天気でも、叔母が車を運転して湘南まで案内してくださいました。


エッグスンシングス湘南江の島店

日本でのエッグスンシングス、初体験です。

いつもはメチャメチャ混んでるそうですが、嵐のためガラガラでした。

すぐそこが江ノ島というロケーションの窓の外は、嵐で大波の海。
でも、店内は穏やか。
ハワイアンなビーチリゾートの雰囲気を感じながら、お店のお兄さんおすすめのオムライスとパンケーキを注文。


叔母とシェアして美味しくいただきました。
ご馳走様でした🙏


高麗山公園(湘南平)

エッグスンシングスを出る頃には、春の嵐は落ち着き始めていました。

新幹線が通過するのを上から見下ろせる場所があるとのことで、平塚市と大磯町にまたがる高麗山公園へ移動してきました。

一山まるっと公園になってる感じで、ハイキングコースなどもありました。
秋・冬・春のトレーニングには良さそうな場所です。
山頂はほぼ平らで、湘南平と言うそうです。
平塚市のWEBサイトによると、山頂にはテレビ塔とレストハウスがあり、どちらも展望台になっているようです。

今回は、レストハウスの展望台に登り、通り過ぎていく新幹線を眺めてきました。

上りと下りの新幹線がすれ違う時、車両の長さが2倍に見えて面白いとのこと。
残念ながら、今回はすれ違う新幹線は見ることができませんでしたが、東海道新幹線はのぞみ・ひかり・こだまが走っていて本数が多いので、頻繁に行き来する様を楽しむことができました。

この展望台、建物内で窓ガラス越しに眺められるのが良いですね。
外は嵐の名残で強風だったので、大助かりでした。

レストハウスの名の通り、展望台内にはレストランや食堂もありました。

https://www.city.hiratsuka.kanagawa.jp/kanko/page-c_02820.html

はだの桜みち

朝ほどの大荒れではありませんが、雨が付いて回る日でした。

高麗山公園の湘南平を後にして、秦野市へ。
秦野市には、6.2キロに及ぶ桜並木があるとのこと。
雨がぱらついていますが、桜並木の下をドライブ。

車道の上をドームのように覆う桜の花々…
歩道は桜の花びらの絨毯…


春を大いに楽しめる桜の並木道でした。


ようやく晴れた3日目

帰る日に晴れ…orz
こういう時もあるよね。
というか、旅あるあるかも。


秦野戸川公園

朝、叔母が、チューリップが見頃の時期ということで、秦野戸川公園へ案内してくれました。

秦野戸川公園は神奈川県立の公園とのこと。
季節ごとにいろんな花が楽しめるそうですが、4月はチューリップが見頃でした。
雨上がりなので、花びらのツユが綺麗です。
チューリップ以外に菜の花もありました。





吊り橋も見事です。


公園内には、バーベキュー広場もあったりして、かなり広い敷地でした。

また、丹沢の登山口にもなっているので、山が近い!
そして、ザックを背負った方が結構歩いていました。
いつか、丹沢の山も歩きに行ってみます。
ヒルのいない時期に😅


水無川河川敷の桜並木

秦野戸川公園の吊り橋の下には、水無川が流れています。
この川が流れた先の河川敷にも見事な桜並木がありました。

先日までの雨で桜の花が散ったようで、足元には花びらの絨毯が広がっていました。



学生さんと思しき方々が多数、河川敷でお花見をしていました。


旅の終わり

楽しい時間はあっという間。
この旅もあと僅か。

水無川河川敷の桜並木に別れを告げ、秦野駅に到着です。

そして、この旅をプロデュースしてくれた叔母とお別れです。
名残惜しや…
ずっと車を運転して、あちこち案内してくれた叔母に感謝です。
ありがとうございました🙇‍♀️

叔母とお別れ後、秦野駅でお土産とお弁当を買い、初乗車の小田急線の車内から富士山を拝んで、JR小田原駅を目指しました。

小田原駅からは、群馬まで青春18きっぷの旅が始まります。
往路同様に、駅のホームで普通電車のグリーン券を購入して、今度は高崎行き電車のグリーン席に乗り込みました。

発車後すぐに秦野駅で買ったお弁当を食べたら、眠くなってしまいました。

うとうと…うとうと…

春は眠い季節。
寝ようと思えばいくらでも眠れてしまう。
心地良い季節です。
車両が高崎線に乗り込むくらいまでは、ほとんど寝ていたようです。

帰りの車窓の景色は、見覚えのある高崎線から見る景色ばかりでした。
でも、桜が咲いているのであちこち綺麗でした。

そういえば、電車と桜の花って似合う気がする。
セットで撮りたい衝動に駆られます。
あと、菜の花とのセットも良い。

そんなこんなで、車窓を流れていく景色を眺めながら、高崎駅まで過ごしました。
高崎駅で乗り換え、地元の駅まではあっという間。

地元駅前の駐車場でマイカーに乗り込んだのは、15時前。
朝は秦野でチューリップを見てたのに、もう地元に着いちゃった。
あっという間に帰郷できてしまってビックリ。
そしてちょっとショック。
もっと遊んでくれば良かった…
そんな後悔がよぎる旅の締めくくりでした。


おみやげ

🔸黒たまご

食べると寿命が7年伸びる黒たまご。
長生きを祈念して、父に食べてもらいました。

🔸さくら蒸しどら

桜餡のどら焼きでした。
春にピッタリのオヤツでした。


🔸秦野のお茶

秦野市で栽培されているお茶があったので、どら焼きのお供に飲もうと買ってみました。

🔸虎朱印の最中

小田原城の売店で販売されていた最中。
北条氏が使用していた虎朱印をモチーフにしています。



【参考】
・小田原箱根ガイドマップ
・箱根ジオパークガイド
・箱根ジオミュージアムチラシ
・平塚市WEBサイト
・秦野市WEBサイト

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *