バレエ発表会2019

1週間前の7月20日(土)、私が通っているバレエ教室の発表会が行われました。

今年の演目は、小品集とコッペリア第3幕。

私は小品集でのレ・シルフィード (マズルカ)と、コッペリア(あけぼの)に出演させていただきました。

目次

  • 怪我について
  • 演目レ・シルフィード について
  • 演目コッペリアについて
  • まとめ

怪我について

心配していた足首の怪我は、痛みと可動域の制限はあるものの、靭帯自体は治っているようなので、マズルカのグランジャンプ(グランジュテ)以外は当初の振り付け通りに踊ることが出来ました。

ちなみにグランジュテは、前後のグランバトマンに変更してもらいました。

グランジュテ、飛びたかったなぁ…

※グランジュテはこれ↓

あとは、トウシューズで立つことも断念しました。

トウシューズで立つには足全体の強い筋肉が必要なので、2ヶ月もトレーニングされてない状態で履いて立ったら、内返ししまくることになり、またまた外側靭帯を痛めるという悪循環につながることでしょう。

ゆえに断念しました。

トウシューズを履くと、それだけで踊りの難易度が高くなるけれど、履いて立つと気持ちが良いので、やっぱりトウシューズで踊りたかったなぁ…

演目 レ・シルフィード について

レ(les)はフランス語の定冠詞(英語のtheに該当)の複数形、シルフィード は風の精の意味です。

要するに、風の精達です。

同じようなタイトルで、ラ・シルフィード という演目があります。

こちらのラ(la)は、フランス語の女性名詞の前にくる定冠詞の単数形です。

つまり、風の精。

それぞれ全く別の演目で、尚且つ成り立ちも異なります。

どちらが古いものかと言うと、1832年パリ・オペラ座初演のラ・シルフィード の方が古い演目です。

初めてロマンチック・チュチュ着用+トウシューズを履いて爪先立ちで踊られた作品として、とても有名です。

その時の主演ダンサーは、この作品でロマンチック・バレエの代名詞となったマリー・タリオーニ。

パ・ド・カトルの役名にもなっている有名な方ですね。

対して、今回の演目であるレ・シルフィード は、1907年マリンスキー劇場初演のもので、ディアギレフが率いたバレエ・リュスにて、ミハイル・フォーキンがショパンの楽曲に合わせて振り付けた作品です。

スコットランドでの風の精と人間の恋物語を描いたラ・シルフィード に対して、このレ・シルフィード には物語はありません。

悩める詩人が森で出会った風の精達と、ただただ踊る…というシュールな設定の作品です。

そんなレ・シルフィード が今回の演目でした。

詩人の配役は無しだったので、男性のバリエーション及びパ・ド・ドゥは踊られませんでしたが、次にあげる踊りは全て行われました。

  1. ノクターン(全員で踊るオープニング曲)
  2. ワルツ
  3. マズルカ
  4. プレリュード(太田胃散のCM曲で有名)
  5. グランワルツ(全員で踊るエンディング曲)

私は3曲目のマズルカの踊りを、バリエーションとしていただきました。

この踊り、作品の中では比較的アップテンポかつキャッチーな曲で、前半はひたすらグランジュテの連続。

かなり体力が求められる踊りです。

優雅な風の精のはずですが、曲調からは、どちらかというと木枯らしや春一番、または旋風などの強い風のイメージも重ねられます。

なので、この踊りのグランジュテには、ふんわりとした雰囲気に加え、時には物を吹き飛ばす強さも合わせて表現できるよう練習したいと計画していたのですが…

怪我をしてしまったことが、本当に残念でなりません。

演目コッペリアについて

1870年パリ・オペラ座初演の作品です。

幕物で第3幕まであります。

スワニルダとフランツの恋物語ですが、物語の肝は、人形師コッペリウスの家の窓辺で、いつも読書をしているコッペリア。

このコッペリアに、スワニルダという彼女がいるはずのフランツが恋してしまいます。

これに腹を立てたスワニルダが、コッペリウスの家に侵入し、コッペリアがただの人形であることを突き止め、大団円になるお話です。

物語の途中、コッペリウスはフランツの魂を抜き、コッペリアへ移して人間にするという壮大な計画を実行しようとします。

それを侵入したスワニルダが邪魔するなどのシーンが、コメディタッチに描かれており、非常に楽しいバレエ作品に仕上がっています。

ちなみに、このコッペリアと、チャイコフスキーの楽曲で有名なくるみ割り人形は、物語の原作者が同一人物(E.T.A.ホフマン)です。

どちらも人形が肝のお話ですね。

ホフマンは人形をモチーフにした作品が多いようです。

今回発表会で踊られたのは、コッペリアの第3幕。

騒動解決後に行われる、スワニルダとフランツの結婚式の場面です。

この幕は、1日や人生を描いており、次の踊りが行われます。

  1. 鐘の行進曲(全員で踊るオープニング曲)
  2. 時の踊り
  3. あけぼの(夜明け)の踊り
  4. 祈りの踊り
  5. 仕事の踊り
  6. 結婚の踊り
  7. 戦いの踊り
  8. 平和の踊り(スワニルダとフランツのグラン・パ・ド・ドゥ)

私はあけぼのの踊りをいただきました。

大昔の発表会では祈りを踊ったので、今回、異なる踊りは新鮮で嬉しかったのですが、やはり足の怪我が…

(愚痴愚痴しそうなので、以下省略)

まとめ

結局、シルフィード もコッペリアも、作品の紹介を記したはずなのに、その締めくくりは自分の足の怪我による思い残しになってしまいました。

大事な場面を控えている方々、怪我には十分ご注意下さい。

こんな風に、後々まで後悔の念を払拭することができなくなってしまうこともありますので。

とはいえ私も、いつまでも引きずっていては先に進めません。

これらの悔しさは、足をしっかり治して、次の舞台で晴らすことにいたしましょう。

足の怪我でダイエットどころではなくなってしまったため、太ましい姿を晒してしまいました。
今後の戒めに、アップしておきます(^^;

2件のコメント

  1. 朝から気合い入れて投票所へ向かい、時間を少し早めに意気揚々と会場へ行ったアホなMegです(T-T)
    見たかった〜。
    久しぶりにみんなにも会いたかった〜(>_<)
    懐かしい演目ばかりですよね。
    私は昔、あけぼので、2週間くらい前に病に倒れて降板したのでした(ー ー;)
    また近いうちにゆっくり聞かせてください。

    1. お会い出来なくて残念でした。
      次回はきちんとご案内させていただきます。
      以前お話してた降板は、コッペリアのあけぼのだったのですね。
      病気は不測の事態ですから、仕方ないですよね。
      またお会いして、色々お話したいです。
      近々ご連絡します^ ^

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